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May 2010

関西電力黒部ルート見学会

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吉村昭の「高熱隧道」を読んで行きたくて行きたくてしょーがなくなった.

昨年、暇な学生の特権を生かし、抽選倍率の低い九月の平日を狙った.

無事に受かって、同行の友人連中と夜行急行「きたぐに」、まだキハ52が走っていた大糸線を使って現地へ.

黒部ダムから黒部峡谷鉄道欅平まで、長大な道路トンネル、インクライン、発電所、上部軌道、高熱隧道に竪坑エレベータと、何処までも続く地下空間を満喫した.

「わあ、本物のジオフロントだ」と言うのを忘れるほど興奮しっぱなし.

本当によくこんなものを作り上げたな.

また行きたいものだ.

ジオフロント


ヱヴァ「破」で第10使徒の襲来時、葛城一佐が乗ってエヴァ弐号機とすれ違うインクライン(ケーブルカー)はこれそのまんま.

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(原題:Moon,Duncan Jones監督,2009,英)

ミニチュアが古風でいい感じ.

最後の台詞の必要性が全くわからなかった.

韓国戦争記念館

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モニュメントと砲

ソウル市内にある韓国戦争(朝鮮戦争)の記念館.ガイドブックには有料と書いてあったが、受付で聞くと無料でチケットを渡された.

屋外の敷地にはいくつかの巨大なモニュメントと、実物の砲、戦車、装甲車、各種軍用車両、ミサイル、戦闘機、爆撃機、輸送機、ヘリコプター、スピーカーなどが無数に置かれている.

年始の日曜日で家族連れがたくさんいて、子供を装甲車に乗せて楽しそうに写真を撮っている姿が印象的だった.


やはり巨大な館内では、朝鮮半島の歴史、韓国戦争、現在の韓国軍、の三つを主なテーマに展示が行われている.

展示は質、量ともに非常に充実しており、半日で全てを見て廻ることは不可能だ.

要所要所の戦闘シーンの再現に、1/2スケールぐらいのマネキンをたくさん使っており、これがリアルで容赦なくえげつない.

また、解説文は韓、英、中、日の各国語で書かれているが、言語によって内容に濃淡があって面白かった.


全体を通してみて、外敵の侵入を受け続けた歴史を強調し、現在の韓国軍の存在に繋げて考えさせ、その正統性を強調する施設という感じがした.

もの凄く穿った見方をすれば、現在の韓国軍の出自が抗日軍ではないこと、軍誕生から韓国戦争当時の将校多数が、大日本帝国陸軍及び満州国軍出身者であることも、韓国戦争の勇戦の展示に力が入る理由と言えるかもしれない.

とはいっても、全土を焼き払った戦争が国民の実体験として共有され、戦争が現実的な危機として認識されている国の展示には、やはり実がある.

戦争でない状況にすっかり馴れ、過去の戦争や軍隊の問題を突き詰めていくと、天皇という甚だやっかいな絶対的禁忌が立ちはだかる日本では、これ程の展示は望めない.



連休唯一の休暇

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土曜日、無理を言って休ませて貰い、高松へ.

新たに買ったキヤノンのレンズ、EF-S 10-22mmを持ち、

大混雑のジャンボフェリー夜行便を蓙で過ごす.

綾川の中州でカメラを構え、琴電の旧型車を撮影した.

新緑の綾川

広角レンズを使いこなすのは難しい.

撮りたい物を絞りきれず、無駄の多い画面を作ってしまう.

今回のイベントは人が少なく、知り合いもほとんどいなかった.

にやけた顔で独り言をブツブツ言うような

気持ち悪い同業者に紛れるのが本当に嫌で、

撮影会には行かずに温泉や饂飩や読書で

帰りのフェリーまでの暇を潰した.

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