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August 2013

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    今年も下鴨神社の納涼古本市へ出かけた。本、雑誌、パンフレットから謎の紙束の類いまで、膨大な知識、学問、情報の集合体、あるいは堆積物が眼前に展開し、圧倒される。世の中には、過去から現在から未来まで、知っていること、知らないこと、興味のあるもの、興味のないもの、価値のあるもの、価値のないもの、が山をなしている。

    本当に残念なことに、全知全能の神と異なる人間は、情熱の不足と人生の短さのために、すべてを知ることを許されない。それでも、すべての中の、興味のあるごく一部だけでもよいから詳しく、深く知りたいと願う。しかしその「一部」ですら、深淵かつ膨大な世界を構成しており、真理や核心にたどり着くのは至難の業だ。

    願うべくは、真理や核心に可能な限り迫り、自らの手で世の中に、なにがしか意味のある一片を加えたい。そのためには、熱意と努力
を、惜しんではならない。

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    研究室の先輩と深夜に談義す。膝を打つこと多し。

「自己評価は、高すぎると他人を不快にさせ、低すぎても他人を不安にさせる。他人の評価と自己の評価がちょうど整っている人間が、一番魅力的である」

「自分はすごい、という感覚だけで凝り固まっている人間と話しても、得るものは少ない。そのような人間は、本当に優れた人間からは、中身の無さをすぐに見破られ、まともに話すことはできないであろう。その結果、その人間は、自分にとって心地よい、格下の者とだけ絡み、ますます転落していくであろう。反面教師となすべし」 

    人間関係は自らの鏡なり。自らが優れば、交遊はより優れ、自らが劣れば、交遊はより劣る。

    真に価値あるは、 人に直言し、耳に痛きことを言う友なり。痛きことを言い合える友となるべし。

 もし斯様な友なかりせば、人の進歩なかるべし。

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