ヴェネツィアのCarinthia VII
- カテゴリ:
- 写真
ファシスト党のドゥーチェ(統帥)、ベネト=ムッソリーニの墓は、彼の生まれ故郷である田舎町、プレダッピオのすぐ南、完全に町外れの教会墓地の一角にある。
町から道なりに歩いていった結果、墓地に裏口から入ってしまい、ムッソリーニの墓がどこかわからずウロついていたら、にこやかなオジサンが「ドゥーチェかい?」と言ってきて案内をして下さった。周囲は一般の墓地だから、外部の人間が入り込んでたら、何が目的なのかはすぐわかる。
正面から教会墓地に入った時、突き当りの建物の地下が、ムッソリーニ家の墓になる。ドゥーチェのほか、妻のラケーレ、息子や娘たち(ヴィットリオ、ブルーノ、ロマーノ、アンナ・マリア)の墓があった。ベネトとラケーレの子供達のうち、絶縁した長女エッダの墓はない。
一週間前、イタリア旅行中の一日を使って、ベネト=ムッソリーニの生まれ故郷であり、その墓もあるプレダッピオを訪問した。私自身はイタリア語ができず、情報集めに難渋したので、現地に赴くという奇特な人のために、簡単に行き方を紹介しよう。
プレダッピオ(Predappio)は、イタリア共和国、ローマーニャ地方にある田舎町。まずはイタリアの鉄道、Trenitalia(FS)のフォルリ駅(Forlì Stazione)へ。ここからプレダッピオまでバスが出ている。
バスは2系統あり、平日および土曜日は、LINEA 96Aが1時間毎に、LINEA 129が数往復走っている。ただし日曜日や祝日は、LINEA 96Aは全便運休となり、LINEA 129の2往復しか動かないようだ。詳しくは、バスの運行会社であるhttp://www.atr.fc.it/のサイトで時刻表を確認のこと(イタリア語のみだが…)。時刻表はPDFになっていて、小文字のfが平日(土曜日を含む)運行を、大文字のFが日曜祝日運行を表す。筆者が訪れたのは土曜日で、休日扱いだと早合点してバスを乗り逃した。
バスの切符はフォルリ駅にあるバールや、プレダッピオのタバッキで買える。目的地(PredappioとかForlì Stazioneとか)を言うと、2ユーロで②ゾーン、75分間有効の切符が出てきた。フォルリ駅のバスターミナルは、駅舎の南側正面に出てすぐ左手にある。いくつも乗り場があるので、事前に案内板で場所を確認した方がよい。
「96A Predappio」と表示したバスはだいたい時間通りにやってきて、何の案内もなしにいきなり発車した。乗車後、車内で切符に乗車時刻を刻印させ、フォルリ駅からプレダッピオまでは約30分。あらかじめストリートビューでプレダッピオの町並みを確認しておいて、この辺というところで降りた。