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在日韓国人留学生の太極旗

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ソウルの韓国戦争記念館。

朝鮮戦争(韓国戦争)を徹底的に解説する、とても内容の濃い場所。

数多くの展示の中で最も衝撃を受け、思わず撮影してしまったもの。

日本から学徒兵としてに出征した在日韓国人に託された太極旗。

日中戦争・太平洋戦争で日本兵に託された日の丸同様、寄せ書きが多数記されている。

書き込みにハングルは見られず、全て漢字、というよりも日本語。

名前からは韓国人のみならず、日本人や、数名の女性も書き込んでいることがわかる。

日本大や法政大の文字も読める。寄せ書きの言葉を拾う。

「憂国風雲兒」「救國勇士」「祖国愛」「愛国魂」「無敵」
「大韓民國萬歳」「護國勇士」「共産軍打到」「祖國守護」
「必勝」「愛國愛族」「日僑胞学徒自頼兵出征」
「在日学徒兵萬歳」 「救國忠節」「異國魂」
「無敵無風」「頑張れ健康」「無事お帰りよ!」 
 

韓国戦争記念館

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モニュメントと砲

ソウル市内にある韓国戦争(朝鮮戦争)の記念館.ガイドブックには有料と書いてあったが、受付で聞くと無料でチケットを渡された.

屋外の敷地にはいくつかの巨大なモニュメントと、実物の砲、戦車、装甲車、各種軍用車両、ミサイル、戦闘機、爆撃機、輸送機、ヘリコプター、スピーカーなどが無数に置かれている.

年始の日曜日で家族連れがたくさんいて、子供を装甲車に乗せて楽しそうに写真を撮っている姿が印象的だった.


やはり巨大な館内では、朝鮮半島の歴史、韓国戦争、現在の韓国軍、の三つを主なテーマに展示が行われている.

展示は質、量ともに非常に充実しており、半日で全てを見て廻ることは不可能だ.

要所要所の戦闘シーンの再現に、1/2スケールぐらいのマネキンをたくさん使っており、これがリアルで容赦なくえげつない.

また、解説文は韓、英、中、日の各国語で書かれているが、言語によって内容に濃淡があって面白かった.


全体を通してみて、外敵の侵入を受け続けた歴史を強調し、現在の韓国軍の存在に繋げて考えさせ、その正統性を強調する施設という感じがした.

もの凄く穿った見方をすれば、現在の韓国軍の出自が抗日軍ではないこと、軍誕生から韓国戦争当時の将校多数が、大日本帝国陸軍及び満州国軍出身者であることも、韓国戦争の勇戦の展示に力が入る理由と言えるかもしれない.

とはいっても、全土を焼き払った戦争が国民の実体験として共有され、戦争が現実的な危機として認識されている国の展示には、やはり実がある.

戦争でない状況にすっかり馴れ、過去の戦争や軍隊の問題を突き詰めていくと、天皇という甚だやっかいな絶対的禁忌が立ちはだかる日本では、これ程の展示は望めない.



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